たった数年で、自分の中の確固たる考えが180度変わるなんて思いもしませんでした。
今日は、住居の考え方の変化について書いてみたいと思います。
あくまで、現時点での考え方です。
この考えも、いつか180度変わっているかもしれません。
でも、なぜそう考えていたかというのは、きちんと残しておきたいと思いました。
ころころ変わるものだけれど、迷ったときに初心に帰れるようにって感じです。
子供が産まれるまでの住まいについての考え方
主人の仕事は、早くて3年に1度くらい県内の転勤があります。
転勤といっても県内なので、公共交通機関を使ったり、自家用車通勤すれば大抵の場所へは通勤可能です。
ですが、私たち夫婦は、通勤時間は無駄だと考えていたので、住まいは職場の近くで常に探してきました。
そのために、入居から3ヶ月で引越しをしたこともあります。
職場が家から近いと、朝もゆっくり過ごすことが出来るし、たとえ残業で遅くなっても、10分もすれば家にたどり着けるので、身体的負担が減ります。
早く自宅に帰れると、それだけ家族と過ごす時間が増えます。
家で一緒に夕飯が食べられるのも、家族団らんの大事な時間です。
平日に一緒に過ごせない分、無意識のうちに、休日に取り返さなきゃって気持ちになっていたのかも。
わざわざ出かける用事を作って、かえって疲れてしまうことも。
せっかくの休日は、体を休めることや、趣味や自己投資に使うべきです。
この考えは、子供が産まれてからもしばらくは変わりませんでした。
お互いの両親が遠方に住んでいて、慣れない新生児の子育てが大変でも、
主人が朝がゆっくりで、夜も早く帰ってきてくれたお陰で乗り切れたと思っています。
毎日18時には帰宅出来ていたので、入浴補助はかなり助かりました。
ゆっくり一人で湯船につかれるだけで、リラックスできました。
祖父母の助けが無くて、夫婦二人で子育てをするには、
早く帰ってこれて、夫の職場が近い事はかなり良かったです。
私は専業主婦ですが、共働きだったとしても、
保育園の送り迎えをする人の職場は自宅に近い方がいいでしょう。
保育園が通勤経路沿いにあれば、最高です。
地理的なメリットを作るために、状況に応じて引越しをするのは、
賃貸派の私たちにとって賢い選択だと考えていました。
(一生賃貸派ではなく、老後は小さな平屋を希望していました)
子供が大きくなっても賃貸暮らしは可能か
可能か不可能かでいけば、可能です。
現に、賃貸暮らしで子育てされている方は大勢いるのですから。
でも、どの物件でも可能かというと、それは無理な場合もあるでしょう。
2人暮らしはOKでも、部屋の広さを理由に子供ダメな物件もあるかもしれません。
子供が大きくなるにつれて、荷物も増えるし、部屋も手狭になってくると、
引越し熱がメラメラと上がってくるでしょう。
夜泣きがひどかったり、活発に動くようになると、生活音がトラブルにつながるかもしれません。
トラブルにはなっていなくても、私だったら気にしてしまうので、音がよく聞こえる家だったら引越ししたくなるかもしれません。
一度、引越ししたいと思うようになると、引越しするまでその熱はなかなか冷めません。
だって、現状に不満が出てしまっている状態で、賃貸物件ではその不満を解消するのは難しいからです。
大家さんに掛け合って、部屋をリフォームしてもらうことも出来ないしね。
そうなれば、新たな賃貸物件を探さないといけません。
部屋が広くなれば、家賃も上がります。
家賃を据え置きにすれば、築年数があがり、快適性を犠牲にせねばなりません。
賃貸から賃貸へ引越しをするということは、今より良いと思える物件を探さないといけないということです。
一度上げた生活水準を下げるのが難しいと言われているのは、こういうことなんでしょうね。
誰が好き好んで今より悪い条件を選ぶというのか…
賃貸派といえども、そう簡単に引越しは難しそうですね。
我が家みたいに3年に1度なんて、無理な話だったのかもなぁ~
書いていて、自分たちの見通しの甘さを痛感しています。
きっと、賃貸派の人は、職場がコロコロと変わることなんて無いし、
5年とか10年スパンで引越しを考えているのでしょう。
子供にとっては育った場所が故郷になる
子供が小さいうちは個室は必要ないし、小さな家の方が子供の様子が分かって便利なので、
子供が小学校に上がる頃までは1LDKの賃貸で十分だと思っていました。
小学校に入れば、宿題などはダイニングでさせるつもりですが、
寝る時は一人で寝てほしいので、子供部屋を作りたくなると思うので、
子供が産まれてから6、7年後くらいに2LDKの家に引っ越すのかなぁと漠然と考えていました。
3年後の転勤での引越しは一度見送る形ですかね。
ですが、心のどこかで、持ち家の憧れはあったわけでw
今回は、1年間限定の出向がほぼほぼ決まっていて、ちょうど戻ってくる時に住むエリアで、気になる新築マンションの分譲が始まっていたので、冷やかし程度にモデルルームを見に行きました。
モデルルームに行くと、広いキッチン、使いやすい作り、ゆったり足を延ばせる浴槽など。。。
賃貸とは比べ物にならない設備の良さに、マンションを購入したい熱が急騰してしまいました。
最初に見た物件も、悪くはなかったのですが、同じ時期にモデルルームが何件かオープンしていたので、可能な限り見に行ってみました。
販売会社が変われば、間取りも設備も全然違いました。
いろいろ見ていくと、自分たちにも知識がついてきて、より具体的に考えられるようになりました。
結果、5件のモデルルームを見た結果、新築マンションを購入するに至りました。
おい、おい、賃貸派だったんじゃないのかよ!
って思うかもしれませんね。
でも、マンションを探すうちに、持ち家はになったんですよ。変わったんです。
誰に言われたのか忘れましたが、営業さんが調子のいいことをポンポン言う中で、印象に残った言葉がありました。
お子さんにとっては、このマンションが実家になる
それを聞いた時、実家という感覚を思い出しました。
私たち夫婦は、どちらも戸建て持ち家なので、自分が巣立った後も、ずっと変わらずそこにある実家の存在って結構大きいなぁって。
子供と一緒に暮らす時間って、高校卒業までの18年間もしくは大学卒業の22年間ほどでしょう。
その期間を長いと思うか、短いと思うか。
子供たちが巣立った後に、夫婦2人で住む期間を考えれば、子供と一緒に暮らす時間は短い。
しかし、子供にとっては、自分が育った場所(間取りや建具、壁紙や家具など)にたくさんの思い出や愛着がわくでしょう。
変わりゆく街並みも、実家に帰ると懐かしんだりするものです。
そう考えると、子供が育つまでだからこそ、持ち家で家族で過ごすことは大切なんではないかと。
我が家はそう考えるようになりました。
自分たちの家で、子供の成長を見届けたいって思っちゃったんですよね~
持ち家の戸建てかマンションか
持ち家でも、土地付き戸建てか、分譲マンションかの議論はありますよね。
その点は、我が家は分譲マンション派ではっきりしていました。
というのも、夫婦どちらの地元でもない土地を購入して、家を建てることにリスクを感じたからです。
我が家は、関東圏在住ですが、東京都心ではありません。つまり、思いっきり地方なんですよ。
東北新幹線は止まりますが、東京へのアクセスは便利ではありますが、そう頻繁に東京と行き来している人がいるとは思えません。
地方都市で、駅から遠い土地の戸建てを買っても、将来的に、家の処分に困ることのないように、駅まで(新幹線駅)まで徒歩10分の駅前大通り沿いのマンションにしました。
もっと駅に近い物件はあったし、これからも出てくる可能性はありましたが、私たちが気に入った物件に出会えたので、これが運命なんだと思いました。
子供が地元以外で就職し、所帯を持った時に実家が負担にならないようにしたい。
私たち夫婦の思いは同じでした。
実家が不要になった時に、売却したり、賃貸に出しても借りてがありそうな場所を選んだつもりです。
予算的に高層階への誘惑もありましたが、背伸びをせずに、無理なく住宅ローンの返済が出来る金額に抑えました。
将来、この地域がどうなっているかはわかりません。
この予想が外れ、値崩れするかもしれませんが、住宅ローンさえ返済出来ていれば、郊外の戸建てより駅近のマンションの方が売れやすいと期待しています。
分譲マンションの設備を見てしまうと、アパート暮らしには戻れない
賃貸物件を探すときに、時間をかけて探して、自分が納得して契約しているので、家に関する不満は出にくいです。
不満が出てくるとすれば、自分以外が原因であることが多いです。
隣人の生活音や、幹線道路の騒音、排気ガス、害虫や害獣など。
自分ではどうしようも出来ない事に不満やストレスが溜まりますよね。
今、主人の出向で住んでいるアパートは、出向先が借り上げてくれているので、家賃負担は非常に少ないです。
しかし、自分たちで物件を探したわけではないので、家賃の安さだけでは目をつぶれない箇所が多すぎて、賃貸がもう嫌になったんです。
モデルルーム見たり、購入したマンションの内覧会からこの家に戻ると、ずーんと悲しくなるんです。
下の階が飲食店を経営しているので、朝早くから夜まで、調理の臭い、騒音、たばこの煙(従業員がベランダ側で吸っている?)、餌付けされた野良猫(5匹)など。
猫は健康状態もよさそうですが、飲食店の裏で餌をあげているのはいかがなものか…
次に住む家は、自分たちで探せるので、こういう不満は出ないと思うのですが、賃貸を借りているって立場弱いなぁって感じるようになりました。
築年数が上がれば、設備も古くなるし、省エネ効率も悪いでしょう。
アパートってプロパンガスが多いので、ガス代も高いですよね。
キッチンが使いにくかったり、きれいじゃなかったり。
壁が薄くて音響くし、サッシがしょぼくて結露したり、寒かったり。
今までは、身軽さが勝って気にならなかった賃貸への不満が爆発中です。
じゃあ、新築に住めばいいじゃんってなりますが、その分家賃は上がります。
家賃をどこまで出せる?
地方在住なんで、県庁所在地だとしても、賃貸マンションなんて無いんですよ。ほぼアパートです。
あと、疑問なのが、賃貸経営している人ってのは、慈善事業じゃないから、我々が払っている家賃には、
大家さんの、
・賃貸ローンの返済金額
・修繕積立金
・管理会社への支払い
・物件の固定資産税
が、含まれているはずですよね。さらに、
大家さんの利益
が上乗せされてないと、大家さん赤字ですよね???
そうなると、私たちが払っている家賃のうち、家の価値に払っている分ってどれくらいなんだろう?
大家さんの利益を上げようとすると、家のクオリティを下げる必要があります。
早く資金が回収(ローン完済)できれば、より長くお金を生み出してくれる小づちになるわけだし。
納得して払っている家賃ですが、内訳を知ってもなお払いたくなる金額かどうか、私には自信がなくなってしまったんです。
この答を知っているのは、賃貸経営しているひとや、それを進める営業さんとかでしょうか。
そう考えると、持ち家派の方が、金額では比べられない豊かな生活がありそうだな~
都会に住む人は、賃貸派も持ち家はもどちらにも良い条件がありそうですが、地方都市のさらに郊外で戸建て持ち家は、将来の人口減少を考えるとリスクが大きいので、
地方都市に住む我が家は、立地重視の分譲マンション派になりました。
子供がいての引越しの大変さを知る
夫の出向が決まり、引越しを進めている時に、これからの大変さに気づきました。
引越しは今までに何度もやってきているし、子供が産まれてから危険回避のために不要なものはどんどん処分していたので、引越し準備も余裕だと思っていました。
でも落とし穴が!
年度末(3月)の引越しは料金が高い!!
引越し代は一定額は職場から出ますが、引越し時期が2か月違うだけで5~10万円も高くなるなんて、なんだか悔しい。
それでも、引越し出来ない事の方が大変なので、なるべく早く見積もりを取って、高くても予約するしかないです。
引越しに慣れているといっても、繁忙期以外の引越しが多かったことに気づきました。
今後も、主人の勤務先に応じて、3年ごとに引越しをなんて考えていましたが、主人の異動は4月1日なので、年度末の引越し確定なんです。
今回の出向先に来る時には、繁忙期を避けるために、4月の半ばに引越ししました。
約2週間は、主人と離れての生活です。
そして、子育てしながらの引越し準備が、意外にも大変でした。
順調に進めているつもりでも、生活しながらの引越し準備は、すべてが中途半端になってしまいます。
子供が小さいので、最後の数日は外食でなんてのも無理ですし、キッチンの荷造りがなかなか進まず、前日の夜中に必死で荷造りしました。
私の要領が悪いのもありますが、引越し荷物の搬出と同時に賃貸の引き渡しって大変ですよ~
マンションを買ったら、もうこの引越しをしなくて良いってことが嬉しくてたまりません。
住所変更手続きもあと1回だけ頑張ればいいんだもんね。
ここ数年で頻繁に引越しをしたことが、家に対する考え方が変わるきっかけだった気がします。
そのお陰でマイホームを手に入れることが出来たので、引越しも悪くはなかったのかな。
この気持ちは、子供が大きくなるにつれてまた変化するかもしれませんが、その時は、またブログ記事にしようと思います。
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